飯束潮吹さん(ヨット部卒業生)からアスリート特進コースの皆様へ
在校生の方へ


本校ヨット部卒業生である、飯束潮吹さん
(東京オリンピック2020 ナクラ17級 出場内定)
が、アスリート特進コース在校生からの質問に快く答えてくださいました。
ありがとうございます。
完全版は、西日本スポーツに掲載予定ですが、
本日は、内容の一部を紹介します。
樗木翔馬 野球部
<質問>
夏の大会がなくなり、代替試合が行われるのですが、
3年生はモチベーションが上がらず、うまくまとまりません。
私はキャプテンをしているのですが、
私が指示を出しても返事もろくにしてくれずに悩んでいます。
どうしたら私の声に耳を傾けてくれるでしょうか?
最後の大会は笑って良い意味で楽しかったと言い合って終われるようにしたいです。
よろしくお願いします。
※高校野球の独自大会は18日開幕で23日から決勝トーナメントです。
決勝トーナメントには必ず出られるシステムになっています。8月3日が決勝です。
<回答>
あと3日ほどで決勝トーナメントに突入すると思います。夏の大会が無くなり、
多くの選手はモチベーションが下がったと思います。
キャプテン自身もやる気を失くしたと思います。
人間はモチベーションのアップダウンは必ずあります。
それはプロ選手も一緒です。選手と同様、監督、コーチも落胆していると思います。
そんな中、一言で「気持ちを切り替えよう」「やる気出せ」
「最後の大会だろ」などの言葉は心に刺さりにくいです。
必ずチームで話し合う機会を設けなければなりません。
最後の大会に向けて、
チームとしてどうしていくのか話を合わせなければなりません。
ゴールに共に向わなければ、
勝てる試合も勝てないでしょう。それがチームスポーツです。
中途半端な話し合いではなく、
真剣な話し合いには、他者も真剣に向かい合います。
高校生だから、本音を伝えるとか恥ずかしい部分もありますが、
そこはキャプテンとしての仕事をしっかりして下さい。
例えばですが、最後の試合勝ちたいの?負けたいの?の2択の質問を選手や監督、
コーチに投げてあげます。選択肢が少ない分、答えがまとめやすいでしょう。
多くの人は勝つ方を選ぶと思います。その後はどのようにして勝ちたいか、
細かく意見をまとめ、合わせていく必要があります。
私は樗木くんのチームの特色や雰囲気は詳しくはわかりませんが、
自分で考えるのも良いかと思います。監督、コーチ、同期に相談するのも良いでしょう。
これも人生の1つの試練・勉強だと思い頑張って下さい。
ハーパー ジャンローレンスジュニア 男子バスケットボール部
<質問>
何を目標に競技に励んでいますか?
コロナウイルスの関係で競技ができなかった時期の
モチベーションの維持について教えてください。
<回答>
私はオリンピックの内定を頂いたので、2021年の東京オリンピックに向けて、
練習に励んでいます。コロナウィルスで2ヶ月程自粛生活を過ごしましたが、
競技生活20年で2ヶ月休む事は一度もなかったので、非常に困惑しました。
自粛期間前にオリンピックの延長が決まり、落胆しました。2020年8月に標準を合わせ、
体も心も鍛えていた中で1年延期は非常に辛かったです。
しかし、この1年でさらに自分たちのレベルを上げられるチャンスが来たと思えば、
気持ち的にポジティブになりました。自粛期間中は自宅から出れなかった為、
午前はフィジカルトレーニング、午後は知識向上(メンタル・栄養・フィジカル)をしていました。
今までやってこなかった事に取り組めた事はすごく良かったと思います。
目標があると無いとではモチベーションや意欲が違うと思います。
新しい目標や目的を立てる事は非常に大事なので、自分やチームを見つめ直し、
目標に向かい頑張って下さい。
在校生からの質問に、丁寧に回答いただき、本当にありがとうございました。
今スポーツを取り巻く環境が大きく変化していますが、
このアドバイスを参考にしてみてください。
今後も在校生の皆様が、勉強や部活動など、充実した学校生活が送れますよう
学校も全力でサポートします。